こんにちは、Dr.チャッピーです!
今回は「気づく力」について考えてみたいと思います。
医療の現場でも、日常生活でも、「すぐに気がつく人」っていませんか?
「あれ?これ、なんかおかしいぞ」と違和感を察知したり、状況の変化に素早く対応できたりする人。
そういう人は、仕事でも頼りにされやすく、トラブルを未然に防ぐことができます。
ちなみに、私もこの「気づく力」が欠けていて、職場で注意を受けることがあります。変化や明確でないことなどをすぐに気づいて、指摘している先輩や同僚は上司から信頼を得ているように感じます。
では、「気づく力」は生まれつきの才能なのか?
実は、これは 鍛えることができるスキル なんです!
この記事では、観察力を高め、状況の変化に敏感になるための具体的な方法を紹介します。私と一緒に皆さんも気づく力を鍛えていきましょう!
観察力を鍛える
「何かおかしい?」という視点を持つことが、気づく力の第一歩です。
「普段と違うことはないか?」と意識する
• 仕事や日常で「いつもと違うことがないか?」を考えるだけで、観察力は格段に向上します。
• 医療現場なら「患者さんの表情」「バイタルの変化」「スタッフの動き」に注目すると、異変に早く気づけるようになります。
「何が変化したか」を言語化する
• 例えば、「昨日と比べて○○が違う」と具体的に言葉にする。
• 言語化することで、違和感を言葉で説明できるようになり、洞察力が深まります。
• これは診察や手術の場面でも役立ちます(例:「この患者さんはいつも他の患者さんがやっている検査をやってないな?」)。
「違和感日記」をつける
• 一日の終わりに「今日気づいた違和感や変化」をメモする。
• 書くことで気づきが増え、記憶に定着しやすくなります。
上記の事を実践して、観察力を鍛えていきましょう!
状況把握力を高める
観察するだけでなく、「次にどうなるか?」を考えることで、より迅速に動けるようになります。
「先読み」を習慣化する
• 例えば、手術の進行を予測し、「次に何が必要か?」を考えながら動く。術者がどういう動きをして欲しいか考えながら助手をする。または外で見ている時に、助手の上手い先生がどの様に立ち回っているかを見る。
• これを繰り返すことで、自然と先回りして気づけるようになります。
「なぜ?」を考えるクセをつける
• 何かミスがあったとき、「なぜ起こったのか?」と原因を考える。
•例えば、レントゲンの確認ができなかった場合に、レントゲンの見方のルーティンを決めておく。有名なのは「気胸縦横骨軟チュー」などルーティンを決めておくことで漏れを防ぐ。検査結果の確認が遅れてしまうのを防ぐということであれば、出勤時、11時、15時を確認時間として設けるなどしてミスが起きないように自分の中でシステム化する。
• 自分や他人の行動を振り返り、自分の中での対策を考えることで、同じミスを防ぎやすくなります。
データや記録を見直す
• 患者の経過を振り返り、「見逃したことはなかったか?」と考える。
• 特にカルテや画像の細かい変化を意識する。最近では画像を時系列で並べて評価する機能もカルテによってはあると思いますので多用していきましょう!
周囲の人の動きに敏感になる
「気づく力」は自分一人で鍛えるものではありません。周囲の人の行動を観察し、学ぶことも大切です。
「優秀な人の行動を観察する」
• 職場で「気づきが早い人」を観察し、どのような視点を持っているのか分析する。
• 例えば、上司や先輩が「ここ変だよね?」と言ったとき、その背景を考える。
「空気を読む練習」
• 例えば、会議やカンファレンスで「みんなの表情やリアクション」に注意を向ける。
• そうすることで、何に違和感を感じているのかを推測しやすくなる。
「フィードバックをもらう」
• 「自分は周りと比べて気づきが遅いと感じるんですが、何か改善点はありますか?」と率直に聞く。
• 他人の視点を知ることで、自分の思考のクセに気づきやすくなる。
気づく力を鍛える本の紹介
「気づく力」を鍛えるには、理論を学ぶのも効果的です。
📖 おすすめの本
- 『観察力を磨く 名画読解』 エイミー・E・ハーマン 著
美術作品を通じて観察力を鍛える方法を紹介しています。アートの分析を通じて、日常生活やビジネスシーンでの洞察力を高めることができます。
•詳細・購入リンク:https://amzn.asia/d/gsh6T5D
- 『ダークサイド・スキル 本当に戦えるリーダーになる7つの裏技』 木村尚敬 著
ビジネスの現場で必要とされる「気づく力」や「先読み力」を鍛えるための具体的な方法が述べられています。リーダーシップを発揮する上での実践的なスキルを学べます。
•詳細・購入リンク: https://amzn.asia/d/aVXIzkg
- 『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』 ハンス・ロスリング 著
データに基づいて世界を正しく理解するための思考法を紹介しています。直感や思い込みを排除し、事実に基づいた判断力を養うことができます。
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- 『観察力の鍛え方』 ミハイル・チェーホフ 著
すべては「観察する力」から生まれているーー。
「宇宙兄弟」「ドラゴン桜」「マチネの終わりに」を仕掛け、新人マンガ家の育成に携わる著者が、鍛えるべきはたったひとつ『観察力』と語っています。
ビジネス・クリエイティブで最重要となる画期的思考を学べる著書となっています。
•詳細・購入リンク: https://amzn.asia/d/9iZBZv3
これらの書籍を通じて、観察力や状況把握力を高める具体的な方法や思考法を学ぶことができます。ぜひご一読ください。
まとめ
「気づく力」は、以下の習慣を意識することで鍛えることができます。
✅ 状況把握力を高める(先読みや分析を習慣化)
✅ 周囲の人の動きに敏感になる(優秀な人を観察し、フィードバックをもらう)
✅ 知識を深める(本を読んで理論を学ぶ)
最初は意識しないと難しいですが、繰り返すことで自然に身についていくはずです。
私も日々の仕事の中で、「何か変だな?」と気づけるよう意識していきたいと思います。
今回の内容が、少しでも皆さんの仕事や生活の役に立てば嬉しいです。
それでは、また次回のブログで!
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