こんにちは!Dr.チャッピーです。
このブログをご覧いただいた皆様に
外科の病気のことをみんなに周知してもらって人生を快適に過ごしてもらいたい
自分のマンガを様々な方に楽しんでもらいたい
というのが私の目標です。
今回は一緒に働いているベテラン看護師さんから聞いた
ウソのような本当にあった怖い上司の話!?
についてお話ししたいと思います!
- 怖い上司の話!?私の上司の方が怖いから!
- 面白いマンガが見たい!
そんな人たちに喜んでもらえればいいかなと思います!それでは楽しんでください!
エッセイマンガ「めがね」
わたしはまだペーペーの外科医なのですが、昔の先生の思い出話をよく聞くことがあります。
話を聞いた印象としては
「理不尽…」「怖い…」
というようなことがたくさんあります。例えば上司の先生に気に入られないと症例を回してもらえなかったりなど、手術中にずっと横から蹴ってくるなど
本当にそんなことあるの!?
と思うようなことがあります。このマンガの話は、ベテラン看護師さんが
「今では笑い話だけど、その時は本当に怖かったんだから!」
と話してくれた内容でした。(当時その看護師さんと一緒に働いてた看護師さんの体験談らしいです。)
透視(X線)って??
ちなみにマンガ内で
透視(X線)
とありますが、これは何かと言いますとリアルタイムでX線を照射することで、体の中の情報が分かるものです。
皆さんのイメージとしては心臓のカテーテルの検査などの印象が強いでしょうか。
外科では手術中にドレーンという管をおなかの中に残して終わることがあります。
これは術後におなかの中の情報を知るため命の管なのです。
(おなかの中の情報を知るのに、もう一度おなかを切らないようにするためです。)
ドレーンは問題がなければ、1週間以内くらいで抜きます。(手術の内容にもよるのですが)
1週間以上ドレーンを留置しないといけない場合もあります。
それは術後の縫合不全という状態です。(ほかにも理由はありますが代表的なものとして挙げています。)
縫合不全とは手術で腸を切って腸管をつなげた場合につないだところがうまくくっつかず
腸の外に内容物が漏れてしまう状況です。
このドレーンが効いてくると、小さな縫合不全であれば、抗生剤と絶食期間を長めに置いてあげることで、治る可能性が高いのです。
(これでもよくならなければ再手術になることはあります。)
ドレーンは1週間以上同じものを留置しておくと、ドレーンをつたって逆に感染をしてしまう可能性があるので交換する必要があります。
話が長くなりましたが、X線を出して体の中を見ながらこの先生がドレーンを交換していたという場面の話でした!
医者も人間です…
このマンガでは怖い先生の面白い話ではありましたが、仕事が重なると
対応が雑になったり、ぶっきらぼうになることがあります。
あとは
患者さんの状態が急なスピードで悪くなっている状況や手術で急な出血が起こった時
こんな時自分もあせっているので、気遣いながら相手にやさしく語り掛けるように伝えることはどうしてもできていない気がします。(もはや聖人の域)
そんな心に余裕を作るには、基本は「経験」しかないと思います。
ベテランの外科医の先生が登場した時の安心感たるや…!!
私もそんな医師になりたいものです。
まとめ
今回の学びは
- 焦ってるときも相手に気遣った対応をとろう
- 急な対応に冷静に対処できるように経験をつもう
でした。
私は医療現場のことしかわからないのですが、なにか通ずるような学びがあれば、皆さんのお役に立てるのかなと思って書いています。
今日はこれで終わりです。最後までご覧いただきありがとうございました!
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